種苗協会について 種苗協会のご紹介です。

「就任ごあいさつ」

金子昌彦会長近影

  この度、坂田宏前会長の後任として一般社団法人日本種苗協会 第11代会長に就任いたしましたので、ここに謹んでご挨拶申し上げます。

  前任の坂田宏会長におかれましては、業界を取り巻く環境が厳しさを増す時勢の中、その深い専門知識と誠実なお人柄により強力なリーダーシップを発揮され、食育プロジェクトにおける新プログラムの開始、新種苗読本の作成・発刊などといった、協会の社会的認知の向上を積極的に推進されました。また、内外情勢の変化に対応した協会組織の見直しや、賛助会員の増加等による組織基盤の強化に取り組まれました。これらをはじめとした業界発展のための多大なるご貢献・ご功績に対し、会員を代表して厚く御礼申し上げます。

  さて、種苗業界を取り巻く社会環境の変化はますます速度を増し、それに伴い対応すべき課題も飛躍的に増加してきております。

  日本国内においては、農業人口の減少や農家の高齢化に伴う労働力不足も顕著な課題になっております。またかねてより懸案であった環太平洋パートナーシップ協定(TPP)は、アメリカを除く11カ国によるCPTPPとして大筋合意、署名が行われましたが、アメリカの動向は未だ不明瞭なままで、国内農業への影響も懸念されます。

  国際的にはグローバル化が進展する中で、新たな種子伝染性病害や植物検疫の強化への対応が、業界全体で国際的に取り組むべき大きな課題となっております。海外遺伝資源の入手の困難性も、腰を据えて対応すべき課題です。ゲノム編集などの新しい技術への対応においては、慎重に連携を取りながら社会的な認知を進めることが重要と考えます。

  このような課題が山積する状況下で、日本種苗協会として、メーカー・卸・小売の各会員の皆様と一丸となって対応してまいりたいと考えております。各部会、各委員会の活動もますます多岐にわたっておりますが、相互に連携を取りつつ課題解決に向けて知恵を結集して当たりたいと存じますので、皆様のご協力を切にお願いいたします。

  協会の運営に当たっては、オープンで開かれた種苗業界とすることを胆に銘じ、新種苗読本、協会ホームページ、食育プロジェクト、シードアドバイザー制度などを活用して、社会への情報発信を広げてまいります。一方、先の第45回定時総会でもご紹介しましたように、協会でもコンプライアンス行動指針の検討を進めております。社会的にコンプライアンスへの取り組みに注目が集まる中、こうした指針の策定および遵守が業界の信用を高めると考えられますので、会員の皆様のご理解をお願いいたします。

  さてこうした中、10年ぶりとなる種苗法の改正が行われるとの報道がなされております。この改正が今後の高品質な種苗供給に寄与するとともに、育成者の意欲を高め、日本の育種力を向上させると期待されます。農林水産省食料産業局知的財産課や関係機関とも適切に連携を深め、業界の発展につなげたいと存じます。

  日本の種苗業界は世界に誇る高い技術力を有する知的集団であり技術集団であると考えます。農業振興に貢献する優れた特性を持つ種苗の安定的供給という社会的使命を共有し、開発・生産・普及の各段階において会員の皆様が切磋琢磨しお互いを高めているのが、日本種苗協会という場であると存じます。

  そのような協会の会長に就任することは身に余る大任でありますが、種苗業界の発展のために全力を尽くす所存ですので、改めて皆様のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

  

一般社団法人日本種苗協会

第11代会長 金子 昌彦


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