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農林水産省への要望書

05.09.01.

平成17年9月1日

農林水産省

関係局長・課長・室長殿


(社)日本種苗協会
会長 渡邉 穎悦


要 望 書


1998年に山形県で初発生が確認されたスイカ果実汚斑細菌病(Bacterial
fruit blotch:
BFB)は、農林水産省、関係県、種苗業界の本病発生・拡大阻止へ向けた努力にもかかわらず、その後も年次的、地域的に散発的発生を繰り返し、その上、本
年は、メロンでも発生が確認され、台木植物を含めウリ科野菜全般への本病の波及が心配されています。

 本病は特定重要病害に指定されて侵入を警戒している典型的種子伝染性細菌病でありますが、我が国では、ウリ科野菜は専ら接木栽培されるという特殊条件が
あるため、極めて僅かに混入した汚染種子からでも育苗中に病原細菌が爆発的に増殖して大発生につながる危険性があります。本病は1989-95年にアメリ
カで再発生して以来、我が国が種子を輸入している世界各地に急速に拡大していますので、このまま推移しますと、我が国が名実ともに「汚染国」になる危険性
は極めて高く、官民協力してその侵入・拡大阻止に当たる必要があると考えますので、下記の諸点につき、よろしくご指導とご支援を賜りたくお願い致します。

1.種子消毒薬剤の登録推進

本病が初発生以来7年を経てもなお撲滅できていない最大の原因は、有効な種子消毒技術がないことにあるといえます。幸いにも最近、種苗業界の成果で、極め
て有効な種子消毒薬剤が見出されましたので、種苗業界は本剤による種子消毒により本病病原細菌の第一次伝染源を遮断して、本病の撲滅を図りたいと考えてい
ます。種子消毒剤の登録推進による早急な実用化に、特段のご配慮を賜りたくお願い申し上げます。

2.種子検査技術の開発
 極めて微量に混入した汚染種子からでも爆発的に増
殖する本病病原細菌の検出は、非常に困難な作業であり、非検出の種子からでも発病がみられたり、検査場所による検査結果の不一致などの問題が起きる現状で
あります。種苗業界においては、国際的な健全種子推進機構(ISHI)に参加して、より実用性の高い検査技術の開発に努力しているところであります
が、(独)試験研究・検査機関においても、より迅速で安定度の高い検査法の開発を行なうようご協力をいただきたくお願い申し上げます。

3.種子検査技術の開発
 種子産業先進国では、それぞれ公的(独立)種子検
査機関を持ち、種子検査・流通に大きな役割を果たしています。それに引き換え、我が国でその役割を担うべき(独)種苗管理センターの依頼検査体制が十分で
は無いため、種苗業界はBFBを始め主要種子伝染病汚染にかかる検査を、アメリカ、オランダ等の検査機関に高額の料金等を支払って依頼している現状にあり
ます。一日も早い同センターの依頼検査業務の拡充をお願い致します。

 さらに異なる検査機関の種子検査結果等の不一致問題等に伴う再検査に備えて、例えば(独)種苗管理センターに「検査試料種子供託」機能を付加するよう検討をお願い致します。

以 上

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