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協会からのお知らせ

BFB対策に関する指針

12.11.01.

ウリ科野菜の果実汚斑細菌病(BFB)は平成10年に我が国で初めてスイカで発生し、その後、スイカ、メロン、トウガンで隔年に近い頻度で発生してきた。本病は種子伝染性であることから、種苗業界で大きな問題となっている病害である。

とくに今春、汚染種子を播種したスイカ苗で本病が発生し、二次感染が起こったことから大問題となり、日本種苗協会より4月2日付けで、さらに農林水産省から4月3日付けで注意喚起文書が出されたとおりである。

日本種苗協会・BFB対策委員会WGにおいても、今回のBFB発生の重要性に鑑み、対策を検討し、本指針を作成するに至った。今回のBFB問題は決して「対岸の火事」ではなく、ウリ科野菜種子の主要生産国タイ及び中国が本病の発生国となっていることを考慮すると、そのリスクは測り知れない。従って、各社とも種子生産から育苗に至るまで、各ステップで細心の注意を払うことが必要となる。

本指針はスイカ、メロン、トウガン種子を対象とするが、他のウリ科野菜種子への適用も望ましい。

1.販売種子のBFB検査の徹底

本病は種子伝染性であることから、健全種子の確保のため、種子検査の実施が重要である。

○サンプル数:最低10、000粒を供試する。

         種子粒数が少ない場合は全種子量の10%を目安とする。

○検査法:グローアウト、スエットバッグ、PCRなど。

○種子検査については、自社実施のほか下記のような検査機関でBFB検査が可能である。

Eurofins STA Laboratories(米国):http://www.eurofinsus.com/stalabs/

naktuinbouw (オランダ):http://www.naktuinbouw.nl/en

CSP Labs(米国):http://csplabs.com/

種苗管理センター:(http://www.ncss.go.jp)。本年度よりBFB検査を開始。

         (問合せ先:種苗管理センター・病害検査室TEL:029-838-6585)。


2.販売種子の種子消毒

○国内ではBFB防除に有効な種子処理用農薬として、野菜類種子消毒用ドイツボルドーA(塩基性塩化銅剤)が登録されている。一般的なドイツボルドーAとは異なるため、必ず野菜類種子消毒用ドイツボルドーAを用いること。


3.育苗現場でのBFB対策

○検査済み健全種子を播種する。

○接木前の育苗中、接木後の養生中及び養生後の苗に疑わしい病斑がないかをよく観察する。疑わしい病斑が見られた場合、直ちに簡易診断(例:イムノストリップ)を行う。自社で簡易診断ができない場合は公的機関(国や都道府県の各試験研究機関など)に診断を依頼する。病斑は下記の参考資料などを参照する。

○BFBと診断された苗は公的機関の指示に従い、処分する。

○作業に用いるナイフ等は70~80%消毒用アルコールまたは次亜塩素酸カルシウム剤500倍液で消毒し、ロット毎にナイフを換える。また、手は70~80%消毒用アルコールで消毒を行う。

○本病の対策においてはとくに早期診断・早期対処が重要である。



4.BFBが疑われた場合の対応

○公的機関への連絡を行う。

○拡散防止方法:発病株とその周辺の株の抜き取り、登録農薬の散布を行う。

○罹病株処分方法:地中埋没処理もしくは焼却処分する。地中埋没処理の場合、深さは耕起しても植物体が表面に出ない程度とする。

○消毒法:(残存する苗)カスガマイシン・銅水和剤、銅・メタラキシル水和剤、有機銅水和剤の散布

(施設)塩素系薬剤で消毒を行う。

○公的機関連絡:植物防疫所、病害虫防除所、国・都道府県の試験研究機関



5.採種地でのBFB対策の周知徹底

○種子消毒または種子検査済みの健全原種を播種する。種子消毒には採種地で使用可能な薬剤を選択する。

○現地採種業者及び採種担当者へBFB対策を周知徹底させる。

○現地の採種圃場における発病検査を入念に行う。例えば、疑わしき病徴が認められたら、直ちに簡易診断(例:イムノストリップ)を行う。陽性であれば、周辺の植物体を抜き取り、圃場外に持ち出して、地中埋没処理もしくは焼却処分する。埋没処理の場合の深さは、耕起しても植物体が表面に出ない程度とする。

○海外での採種の場合、採種後、必要に応じ採種種子の薬剤による洗浄を行う。海外では過酢酸剤による種子洗浄が一般的に行われ、効果が認められている。


(参考資料)

○ウリ科野菜果実汚斑細菌病防除マニュアル(野菜・茶業研究所HP情報)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/vegetea/pamph/004271.html

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/publication/laboratory/vegetea/pamph/023300.html

○農林水産省「スイカ果実汚斑細菌病に関する注意喚起について

http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/k_kokunai/info_1.html

以上


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