ASC2011神戸大会の開催地変更について
(APSA2011神戸大会関係)
この度、平成23年3月11日に発生致しました東日本大震災による地震・津波で被災された皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。
我種苗業界としては優良種子の安定供給により日本農業復活に貢献していきたいと考える次第ですが、 被害が多岐に渡っており先が読めない状況で、種苗業界にも大きな影響が及ぶと予想され今後が心配されるところでもあります。
特に、地震・津波に引き続いて福島原発の放射能漏洩問題は未だに収束の見込みが明確にならず日本国内ばかりではなく、世界的な懸念となっております。
特にCNN,BBC等の海外メディアでは、津波被害の惨状がそのまま放映され、原発の放射能汚染についても非常にセンセーショナルに取上げた為、当初は日本全体が汚染されているような印象を世界中の視聴者に与えてしまいました。
その影響で既に皆様もご存知の通り5月に福岡で開催予定であった「食用ねぎ類国際会議」も6月に筑波で開催予定であったISTA年次総会、札幌で開催予定であったISFのISHI-veg TCG会議もすべてキャンセルとなりました。(ISTA年次総会、ISHI会議については別途掲載)
そのような状況の中、NOC(国内組織委員会)では、APSA本部とも連絡を取り合い、11月に開催されるASC2011神戸大会も原発の処理が現在の予想より長引いたり、今より深刻な事態に達した場合大幅な参加者減やAPSA理事会からの中止要望が出る事が危惧されます。できうるならばもう少し原発の推移を見極めてから最終結論を出したいと考えましたが、1000人規模のコンベンションの代替地を準備するには最低でも半年は必要となります。
よって、日種協として3年前より着々と準備を進め、さあこれから本番と言う時になってこのような想定外の深刻な事態が発生し非常に残念ですが、4月20日開催のNOC会議で開催地変更の申し入れを行う事を決め、同日の日種協理事会におきましてもご承認を戴きました。
最後にアジアの多くの仲間からは応援の声も大きく、日本での開催を望まれておりますので、時期は決まっておりませんが、環境を整えて再度準備を行うつもりですので、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
なお、ASC2011の開催地については、5月20日に開催されたAPSA理事会において、タイ国内で開催されることが決定されました。
以上